172 水のように

私の姿は 目に見えないのです。 だから あなたに なんの言葉もかけられなくって あなたのことを 抱きしめることもできないのです。 だけど 私は 水のように 様々な形に姿を変えて あらゆるものの中に 流れることができるのです。 実はね 昨日あなたが友人か…

171 秩序の女神

順番の神さまが 本当にいて わたしのそばにおられるのならば お願いごとは簡単で済む どうか 順番を整えてください どうか みんなの順番を揃えてください 彼らの 順番を整えてください ただ それだけを祈るのです 順番の神よ あなたは水の神です あなたは 流…

170 思い出せ

思い出せ… 思い出せ 思い出せ 思い出せ 一度すべてを忘れても 忘れたままで構わないことと 時が来れば 思い出すことがある 思い出すべきことがあるなら そして それをまだ思い出せないままで いるなら 思い出せ 思い出せ 思い出せ 思い出せ そのとき それを…

169 順番について

精神に流れと順番があるように、生活にも順番があるのです。人生にも、 生活の集積として、順番があるのです。あたりまえのことのようでも、毎日のこまごました時間の使い方となると、そこまで意識できない人がほとんどのようです。もちろん心の順番を整える…

168 ニャアについて

ニャアは、私の学びの段階によって、その姿を変えてあらわれる。というより、ニャアの本当の姿は、もっともっと大きいのに、今の私にみえる範囲でしか、 みることができないのだ。今、ニャアは、私がいつぞやかの古い昔に のみこんで、身の中の奥深くにまで…

167 下手な愛による遊び

私はまた怒っていました 言葉の伴わない愛はがらくたで 行為のない言葉は大嘘という罪悪で 誤解させ 不安にさせるような そんな愛なら ない方がましなのだと 跳ね除けました だけど愛は愛でしょう 私が区別して正確に値踏みできるような 価値のある愛と価値…

166 許される利益

昔から予感だけあって実際には手をつけられずにいたことが静かに近よってきて、体の中に入ってくるのを感じています。新しい出会いのようでそうではなく、よく知っている道を再び歩き、故郷の水をのむように、すんなり受け入れられるので不思議です。今だか…

165 百人力

いつか泣いていたのは、痛いからだった。誰かが痛そうなときにも、自分まで痛い気がして泣いた。今、痛みがないのに泣くのは、なぜだかよく分からない。嬉し涙はまだ出ない。 手足が震えるような気がする。ただ目に見える生活の不安というだけでは、説明がつ…

164 非物質科学

科学の進歩と、目に見えない世界の解明との間には相互関係があります。 今、この時代では、目に見えない世界の話をすればするほど、非科学的だと考えられてしまいますが、目に見えないエネルギーを、科学として用いる時代がやってきます。今はオカルトとしか…

163 ある星の終わり

その泉は常夜に在って太陽はいつでもみえなかったそれでも月や星たちが夜の中に煌煌と輝くのでその煌めきの激しい日には薄明るい昼のようにも感じられたあの子は毎日ここへ来て湖面のへりでひとり泣いていた彼女の涙のぶんだけで幾らか水が増したようにもみ…

162 芯を守ることと、浄化について

まるで自分の脳が伸び縮みして、その場をすっぽり覆うような感じで、目に見えて感じられる空間すべてが、自分の内部のものかのように感じている。店であれ駅であれ、スーパーであれ。ある空間の中で人や物が多かったり、音がうるさかったりするとき、情報の…

161 極間の遊び場

引き潮、満ち潮のように、目の前にある現実が変わらないとしても、その感覚、体感だけが、毎日、極のあいだをゆらゆらと揺れる。 私のことを例えてみよう。ひとつには、もうこんな生活はとても耐えられない、これではあまりにも苦行に近く、一日でも早くここ…

160 待ち時間の寸劇

私は乗り物に乗って 目的地まで運ばれている これから大事な仕事があるのだろうか それとも大好きな人と待ち合わせでもしているのか 分からないが どこかに運ばれている 着くまでのこの時間は 待ち時間みたいなものだ それで私は 乗り物の中で 映画を観てい…

159 幻の自分

どうやらみんながみんな、幻を見ていたらしい。当然のことだ。これまでずっと実体を伴っていなかったんだから。彼らは自分自身を見ていただけだった。結局、私と彼らは繋がれなかった。共感もできなかった。実体で触れ合っていなかったから。誰か教えてくれ…

158 202303 方針

いろんな人が、口々にいろんなことを言うのを、自分の中に入れて吸収する前に、一旦留めおいて、距離を取ろう。 自分の感覚をとれるようになることが大事だ。自分で考えること。 そして自分というものをひとつにすること。バラバラだったものを集めて繋げる…

157 天恵を捨てず

どうか何が起こっても未来を見るように。光をとるように。 すべての物事もすべての能力も、使いよう、考えよう。一方だけの見方しかできないものなどない。どちら向きに使うかはぜんぶ選べることだ。 それでも怖いとばかり思ってきた。 恐ろしいことのほうば…

156 太古に無くしたもの

お手紙は考察でも発信でもなく、お手紙でしかありません。誰かに分かってもらおうと書くものではありません。ですから何でもないのです。誰に向けてもいないのです。 私たちは、と、主語を複数にして、話したくなる感覚が強くあります。これは私自身に宛てて…

155 20230313

誰しも一人だけで失敗することはない。声をかけてくれる人はいる。気にかけてくれる人はいる。救おうとしてくれる人がいる。愛ゆえに助けようとしてくれる人がいる。でもその人のことなんて、まったく目に入らずに、堕ちていく。もう、敵しか見えなくなって…

154 花が咲くとき

人が通らない場所だからと咲くのをやめる花がないように、誰も足を踏み入れたことのない秘境にも風は吹き雨が降るように、たとえ人類が絶えても天が変わらず在るように。 人が観測しなければその物は存在しないというような考えは、人間しか考えることができ…

153 闘うな、負けるな、祝福せよ。

このような意味の分からない世界で生きている事実をまず称えたいではないか。 私は祝福する。 他の誰があなたに何を言おうとも。 たとえその場に何百、何千、何万人という人があなたを責めようと。 それが誤解であるならば、私一人だけだとしても祝福しよう…

152 与えられ

必要なものは与えられる。 でも…。 それがどういうふうに必要なのかを正確に理解できないのが問題なんじゃないだろうか? 美しいものが見たいと願う前に、まず目が見えるようにつとめるのが先なんじゃないだろうか? 美しいものを感じる気がない人には何を見…

151 誠実に育てよ

無理させたいわけじゃなくって、そうさせちゃいけないって、誰よりもわかっていて、でも、もっともっとできるのにって、悔しいくらいに思う。好きだからこそ、信じてるからこそ、思う。 もう十分なものを手に入れているけど。そうじゃなくて、どうせこれくら…

150 取る痛み

刺さってるものや、埋まってるものは、取り除くときが一番痛いよ。あまりにも痛いから、一度抜こうとしたものをまた戻したりしてしまうの。でも、大丈夫。それが取れたあとの傷は、驚くくらい急激によくなるの。想像もできなかったことかもしれないけど、本…

149 祈りの本質は

今が苦しいから祈るのではない。祈りは方向。祈りは意思。祈りはチューニング。現実世界の作法としての祈りは、ある短い時間の中に、目に見える形で存在するが、祈りの本質は、すべての時間の中にある。祈りはすべての時間の中に、細かく散らばって存在する…

148 稼働

厳しい宣告に聞こえるかもしれませんが、言わなければならないことがあります。私は私の中の、非常に細かくて、プロフェッショナルな、神経質な部分が言うところの、「これでオーケー」、「問題なくなった」、「完全体に復活した」、そういう状態にはもうこ…

147 涙のわけ

私が滅多なことで泣いたりしないことくらいあなたは知っているでしょう。それでも毎日のように涙を零したい、そのこともあなたは知っているでしょう。 もちろん誰の前でも泣くわけじゃない。泣くなら一人で泣いたっていい。でも、一人で泣きたくない時がある…

146 ゆるす力を

準備しながら待ちなさい。随分待たせているとか、早く行かないといけないとか、そういったことはありません。ゆったり景色を楽しめるくらいの、心の余裕が必要です。急ぐことはないので、ただ、まんなかにいるか、気にかけて下さい。本来ありたい姿を想像し…

145 受付嬢からのエール

必要なものはもう揃った。あとは手続きが要るらしい。材料は揃った。調理をしよう。組み立てをしよう。今、受付にやって来て、必要なものを提出した。それじゃあ、用紙の空欄に書き込んでくださいね、と受付が言う。この世界には、手続きがある。 混沌のなか…

144 春恋し

ねえ、あの人どうして、あんなにスピリチュアルな感性があって、創造性があって、目に見えないものへの嗅覚がすぐれているのに、目に見えるものばかりが好きなのかしら。本当に自覚がないって言うのかしら。到底、信じられない。 ああ、知らせてほしいんだと…

143 手水舎

また汚れてしまいましたと 私は泣いた 大きな空色の鳥のような 大天使だ 洗いましょうね 珠をそっと とり出した それを 綺麗な水の流れに包み 洗うとき 一瞬すべてが遠くなる それは絶望したのに かすかに似ていて 私は怖くなる 怖くないよ 怖くないよ 天使…