また汚れてしまいましたと
私は泣いた
大きな空色の鳥のような
大天使だ
洗いましょうね
珠をそっと
とり出した
それを
綺麗な水の流れに包み
洗うとき
一瞬すべてが遠くなる
それは絶望したのに
かすかに似ていて
私は怖くなる
怖くないよ
怖くないよ
天使が笑った
なぜなら
ここではすべては遠く
愛になってしまうの
鮮やかなものが
包まれて
だんだんひとつに
なってしまうのね
失われないのよ
怖くないよ
まだよく分からず
朦朧としたうちに
珠は透明に
つるつるになり
白く輝く
天使の両手が包み
胸のうちに返された