2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

32 どうせ夢を投げるなら…

草木に囲まれ、所々に、背丈の高い白い花が咲き、かすみ草のような小花も咲き、私は、土の上に座り込んでいる気がするが、その土は霜の貼ったように、クリスタルのようにもみえる。兎やリスのような小動物もいるし、子鹿もいれば鳥もいるし、ちょっと獰猛だ…

31 巡っているもの

この顔は私の真珠。 この髪は私の生きてきたあいだの傍らの川。 どこかから常に差している光があって、この身体は、それを受けて輝く。宝物ばかり。 この血は神々しく鮮やかだ。甘やかだ。なんでかずっとあたたかい。 少しの濁りもすぐにすすがれて、きらき…

30 ふつうの朝

おはよう、みんな、 あたしは今日も、目が覚めたときから眠るまで叫んでいます。代わりのいない人になりたい。 平凡でいたくない!足りない! なんでもいいからこう言って。 君じゃなくちゃだめ! 他にはいないって!まあ、それで、叫び疲れる時もあって、 …

29 離陸と着陸

この身体の話をするのならば、 当たり前に生まれて、四肢が動き、知覚がされ、出かけて遊ぶことも、誰かと喋ることもできた。 走るのが遅いとか、体力がないとか、ちゃんと立っても、O脚だとかさ、色んなことを言うけれども。 ただ、この子は私の付属なだけ…

28 私が機械だった頃のこと

みんなならきっとよろこぶのだろう、そういうことをやっていきたいよ。自分がうれしいことをした先にみんながよろこぶのも確かだろうが、これはお互いに行き来する仕組みになっている。わたしは、わたしが快適なことを探して、それと同時に、みんながよろこ…

27 時空をわたり届ける

あなたの頭は、 言葉は、 大丈夫だと言っているが、 私の耳には つらいと聴こえる。 だから私は癒やしに来た。いま、あなたにとってまったく痛くない、柔らかな光がさして 天まで延びる、たくさんの白い柱となって、 ぐるりと囲みました。さて、柔らかな霧が…

26 また一滴

また一滴深緑のくすりを 胸に垂らす一滴では足りないのだ わかっているでもこれ以上痛くないように 染みないようにまた一滴を 今日も垂らす

25 手紙 20211020

主よ、私は今、ひとりで、ここにいます。 ここに私の環境があります。 ここに私の人生があります。 ここに私の人間関係があります。 私の体があり心があります。 他には何者もおりません。 誰のせいでもなく、誰に言われたからでなく、何の影響を受けている…

24 太陽の使者

どうか下ばかりを見ないで。あなたは偉大な太陽の命を受け、分け御霊となり、その光の届かない隅の方へ、暗い方へと、あたたかさを届けるために、勇敢にすすんできた。がんばりやさんで、一生懸命に仕事をするきみは、その場所がどんなに暗いか、どんなに汚…