32 どうせ夢を投げるなら…

草木に囲まれ、所々に、背丈の高い白い花が咲き、かすみ草のような小花も咲き、私は、土の上に座り込んでいる気がするが、その土は霜の貼ったように、クリスタルのようにもみえる。兎やリスのような小動物もいるし、子鹿もいれば鳥もいるし、ちょっと獰猛だが強い子達もいて、傍らには猫のような子がいる。昆虫も菌類も微生物もいる。木には何かの実がなっている、食べ物のような、宝石のような、よくわからないけど、みんな透けるように眩しく、あたたかいので、みんなじっとしているのに、遊んでいるような、変な感じだ。私は、座っているようで、流れているようで、そういえば、小川が流れる音のするような、それとも、此処自体が、水の中のような、湖のような気もするし、風が吹いてくる気もする、幾重にも重なり、心地よい。