2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

74 深夜覚醒の時間

みんなしんと寝静まった 真夜中に 目が覚めてしまった 今が何時かも分からないけど 明け方が遠いことは分かって 本を読むほどの灯りもないから ただ、 とりとめのないことを考えた誰も人が立ち入らないような 展望台のそのまた上に 乗せてもらった かっちり…

73 幸せとは、それならば

それならば少しも屈託のないほうに 向かっていくことだろう浅瀬でぴちぴちと 透明な水に浸かりながら 考えている身体から澱みが流れていく無気力な営みのことを思い出した虚しいわけは ずっと何か気がかりだからなんだそれならばそれならば気がかりなことを…

72 二人きりで話したいの。

ガラスの花瓶みたいな部屋の中 二人きりで話したいの 余計なものはみんな置いてきて 何も持たずに 一緒になりたいの 好きなもののことも 嫌なもののことも 話したいの この部屋に入っていないときも たくさん、幸せだと思う 食べるものはみんな美味しく 観え…

71 誠意

うまくやることより、成功することより、人並みになることより、誠意が欲しい誰も彼もしばしば、決めかけたことをまた迷って思ってもいないことをしようとしてやらなくていいようなことをやって貴重な資源を使ってしまう。AならばAしか知らずにいられれば、…

70 気にかけている

玉ねぎ型の構造 が ある今わかることが ずっと大事に思ってきたことたちが 小さな丸の中に…でも、もっと色んなことが わかるようになったらもっと 広くなったら?今までの世界とは 変わってしまうのかな と 思うようなときもあるでも大丈夫で 今までの世界を…

69 置きっぱなしになってて

絶対に自分のことを知られてはいけないという観念が 長年の習慣になっていたらしく 何を企てているか どう思っているかを 悟られないようにしないと 命の危険だけではなく もっとよくないことを招くと 厳しく 育てられてきた変化 ということをとってみれば …

68 窓から

誰かのことや ひとつひとつの言葉のことや 声のことや 身体の感覚のことや 生活のこと…今からお湯を沸かすことや お風呂に入って 髪を乾かすこと外へ出て コンビニへ行くことみんななんとなく混ざって 遠からず 近からず わからなくなっているある友達の人生…

67 水晶のひみつ

不安なのかな?もう少し、 もう少しで着地できるはず…。着地の瞬間が一番おそろしい。ずっと飛んでいられれば楽ちんなのに。初めて飛ぶ瞬間と同じように、 降り立つときって大変だ。 豊かさ、は、感じ方の尺度だ。 一文無しでも関係がない。どんなに金銭をか…