148 稼働

厳しい宣告に聞こえるかもしれませんが、言わなければならないことがあります。私は私の中の、非常に細かくて、プロフェッショナルな、神経質な部分が言うところの、「これでオーケー」、「問題なくなった」、「完全体に復活した」、そういう状態にはもうこの先ならないかもしれないということです。もしかすると、その言葉が使える時がくるかもしれないけれど、こないかもしれない。どちらにせよ重要なのは、この先、完璧な状態に自分がならないとしても、全く問題がないんです。そのことをあなたは受け入れるし、受け入れられます。本来の自分に戻るとき、その仕事を始めるときに、今抱えている問題や、うまくできないと思っていることが、立ちどころに解決しないと始められないわけではなく、実は順番は逆になっています。ここにいて、この状態で、たとえ完全な理想と遠く、欲しい能力が足りず、心の弱さが見え隠れしても、それでもあなたの仕事はしてゆけます。こうであらねば、と思い続けた今までの理想の自己像は、あなたに似合わないかもしれません。しなやかに、しなやかに捉えてみましょう。この状態で、もうオーケーかもしれません。不足はありません。ハートさえ機能すれば、あなたは動きます。もう動いているんです。高性能なパーツを全部揃えて、組み立てようとしなくても大丈夫。もちろん高性能なパーツがあれば、できることは多くはなります。でも、メカニカルに喩えるならば、あなたはもう電源が入って、ランプがついて、動力があって、ハートがちゃんと動いている。もう十分な機能で動いているという事実を、理解しておくことが重要です。