157 天恵を捨てず

どうか何が起こっても未来を見るように。光をとるように。

すべての物事もすべての能力も、使いよう、考えよう。一方だけの見方しかできないものなどない。どちら向きに使うかはぜんぶ選べることだ。

それでも怖いとばかり思ってきた。

恐ろしいことのほうばかり思い浮かべてきた。

刃物があるならば、人を刺すかもと、そればかり考えた。

刃物で何が作れるか考えるよりも先に。

苦しみをやりたいなら、闇の見方をとればいい。苦しみをやめたいなら、光の見方をとればいい。

どちらかの側面が無くなって片方だけになったりはしない。

あなたがスイッチをすればいい、使い方を決めればいい。

天から与えられた持ち物を捨てる必要はない。それを捨てることは自分を捨てることになるのだから。