167 下手な愛による遊び

私はまた
怒っていました

言葉の伴わない愛は
がらくたで

行為のない言葉は
大嘘という罪悪で

誤解させ

不安にさせるような

そんな愛なら

ない方がましなのだと

跳ね除けました

だけど
愛は愛でしょう

私が区別して
正確に
値踏みできるような

価値のある愛と
価値のない愛

また

良い愛と
悪い愛

そんな違いはなかったのです

人が誰も
完璧ではないならば

人は誰も
完璧な愛し方も
できずに

時には

言葉に出せず

何の形にもできず

伝わらず

跳ね除けられるような

下手な愛し方を

しながら

遊んでいるのでした

そして

私にとって愛の区別とは

受け取れたか

受け取れなかったか

気づいたのか

分からなかったのか

でしか

ないのでした