91 亡霊

亡霊
過去にたくさん落としてきた
素敵なものを愛することが
今はむずかしい
もういいよ
もういいのに
穴が空いたようなままでいる
たとえばとある一人のことを
愛したからなんだろうか
その人がいちばん素敵だった
間違いないことなんだよ
過去であろうと
何処であろうと
自分がそこに居なければ
会えないではないか
会えないくらいなら
今のことなんかは置いておいて
隣に居られたほうがいいではないか
そうすることを
否定されたくない
私が愛だと思っているものを
否定されたくない
私にとっては愛ではないか
誰がなんと言おうと
一体何が分かるのか
愛に口を出す権利のある人など
一体どこに…。
否定をしたのは間違いだったよ
愛なんだ、そうか
愛と言うならば
愛で
愛だから…
愛のために
一番いいことをする
だけ
私はそれが
伝えたいだけ
否定をしたのは間違いだった
あなたの力を今使ってほしい
愛があって
愛なのだから
そうしてほしいの
そのほうが何倍よいのか
計り知れないの
それを伝えたかったの