80 インターネットのオバケ

コミュニティが恐ろしいのは
小さい目玉がたくさんこちらを向いて
ちらちらするから。

集合体は苦手だ
目に見えないものだけど

あぁ、
やっぱり、
同じことをおもっても
何も疎ましがられないなら
何も嫌がらせされないなら
おもってもいいのだと
感じて
ゆるしてもらえるなら
おもってもいいのだと
感じて
それで
真摯に
どうしたらいいかって教えてもらえるんだ

目玉をどうにかしようなんて
元々思っていない
戦って勝てるか?
まず
戦えるものでもない

あたしはその目玉に囲まれていて
それでどうするのか
考える

あたしはあたしのことしかわからないと
また
くり返しつぶやく。

前までもっとパニクっていたようなことでも
側に居てくれるみたいだ
もう駄目だとか、
なる気もないのに、
やっぱりふつうになれないと
慌てなくていいようなことで騒いでも
そんなことは考えないようにと
手をとってくれる

そうしたら
現実のことが
一旦もうどうでもいい
私は幸せなので
私の幸せのために
走らなくていい

そして
そうなってから
誰かが何かを求めていることを
感じ
そのために働くことになる

たとえば
料理をするけれども
私はお腹がいっぱい
ならば
食べてもらったほうがいい
棄ててしまうのは悲しいから
ごくふつうの良心と倫理が
車輪を回し始める