65 20220121 報告 夜の歌

ここのところは珍しく、泣いたりしていないし、激しく腹が立つこともない。
だけど快活ともしていないし、陰鬱ともしていない。

ニュートラルとは何処のことだろう?
何を見ても揺り動かされないことが、少し寂しい。

うっすら流れてきていること。
私は、自分にとって苦手なことのひとつひとつを、もう一度取り出して確認しています。

揺り動かされないと言ったとおり、
苦手なことをなんとかやらなくちゃいけない、といって騒いでいるわけではありません。

単に在庫整理しています。
そしてそれを観ています。

肝心な話、
私は何かを苦手だと認識することが苦手だったみたいです。

そこで、
ひとつ、ひとつ、
なんだかうまくできないことを取り出してみては、
「そうだよね。これ、下手だねぇ」
と、相槌をうって、
軽くため息ついたりしつつ、
また、しまう。

こういう在庫整理をしてるわけです。

なんでそんなことをしているのかは、分かりません。

これをやっても、下手だったのが得意になったりはしません。
下手は下手のままです。

能力、には本当に色々な種類があって、
出来なくちゃいけないことばかりではありません。

それなのに、何かが上手にできないと思うと

BAD

な気がしてしまいます。

で、
最近の私は、
苦手が苦手のまま、箱にしまわれ、
また収納されるところを、
とりあえず、
ふつう〜に、
なんだとも思わずに、
眺めてるのです。

BADボタンもGOODボタンも、押さずにね。


それから、苦手と近しいところに、
興味がないだとか、面白くない、楽しくない、
と、いうのもあって。

これらも、ひとつずつ眺めているけれども、
途方も無い量で気が遠くなってきます。

まぁ、悲しいことに、
生きていて、見聞き体験する、ほとんどすべての事柄が、
このジャンルに入るわけなので、
多いのも納得がいきます。

本当に嘘をつかずに話すなら、
「たいせつなもの」なんてほとんどないだろうと思います。
そんなに沢山のものを大事に思えるわけがないんです。そんなに大きな脳みそも心もない。
なんだかね、ほとんどのものがどうでもいい、ほとんどのものが分からない。

分からない、と、思い、分からないものは、分からないボックスに入れて、しまう。
それをまた眺めます。
そうだね、と言いながら。

棚卸しが終わったあとは、きっと、然るべき作業の段階が来ます。
でも、今はただ観ていることしかできないです。
それでちょっと悲しいんですね。