40 決定したこと

なんだかずっと緊張している、ように見える。
時々どうにかしてほぐさなければ、やっていけなくなる。色々やらかしてしまうのはおかしくない。"こちら"から見れば自然な流れ。
でも、本来、寿命もなければ、敵もないのに、何に対して警戒しているか。
あなたの存在は、ただ、空がある、みたいなことだ。空があって、雲がある。形態はさまざまだろうが、どんな星にも空があるだろう。
わざわざこんなに設定まみれの場所で暮らしている。やりたかったからね。彼も言っていたけど、目覚めると決めた人の決意は聞き届けられる。今後は、設定を設定であると気が付きながらも生きていくことになる。それが楽だからとか救われるからとはちょっと違う。どっちを選んでも構わないのだから。ただ、あなたが選んだ世界観のほうが、あなたにとっては面白可笑しい世界になっていくよ。
でね、もう気がついたのだから、前までとは違うふうに変わっていくことがたくさんあるわけ。当たり前だけど、「ここに引っ越しをしたい」と決めて引っ越しをしたあとで、「景色が違う」「周りに住んでる人が違う」「いつものコンビニがない」といって混乱したりしないよね。全然違う場所に行ったら、水も土も木も人も変わるわけ。だって引っ越したんだから。そうでしょ?なんもおかしくないんだよ。
そういうわけで、其処で死んでもあなたはそのままなので、もう全部に安心してみて、そしたら今まで出てこなかったものが出てきたり、破れなかった膜が剥がれたりするんだと思う。
さて、わたしは幼い頃に母に対して感じたことを思い出している。結局のところぜんぶが回り回って自分の投影だった。それも2倍巻きにも、3倍巻きにも重なって降り掛かってきていた。厳重に布石を敷いたものだ。本当に贅沢な人生を歩んでいる。