120 引っ越し中

神という言葉ではうまく捉えられない
それでも他に表現ができないからそうしているだけだ
言葉はあまりにも不自由、
身体はあまりにも画一で
並んでみれば誰もが小さな蟻のようで
その内容物を外見に表さない
人の個性には無限の色があるように
毎日、毎日、
私にも無限の色があり
何かを見ては、思っては
くるくると変わっていく
流れている
もう川上には戻れない
少なくとも、この仕組みの中では

引っ越しをするにあたっては
断捨離をしなくちゃならない
あぁ、そうなってみれば、
どうでもいいものが多すぎる
何がそんなに大事だったのか
あれだけ拘っていたことに
さほど関心がなくなって
人の心はなんであれ
けっこう可愛らしいではないか
捨てようと思ったのに
愛着さえわきそうになって
それでも持っていかれはしないから
誰かにあげちゃおう
なんて思う