苦しいことを皆無にしてほしいとは言ってない、もちろん分かってるだろうけど。
苦しいことは私の中で適切に苦しみたいのよ。
そしてそれを感じて、感じた後で手を放して解放を楽しむところまでやりたいの、そういうふうに苦しみたいの。
いつ終わるかわからない、闇夜で手さぐりに進むような苦しみじゃなくてね。
手足を縛られたような苦しみじゃなくてね。
ただ跳び箱を飛ぶような、
少し急な崖をのぼるような、
狭いところをくぐりぬけるような、
そういう苦しみ。
私はずっと海の底あるいは地獄の底でうごめくこと、浮かべずに苦しみ続けることが人生の苦しみなんだと思っていたわけ。
でも、それはそれでやりたかったから、味わいたかったからいいとして、
それは人生に必須の苦しみではなくて、
本当はもっと”アドベンチャー”でいいわけだよね、苦しみなんていうのは。
今までの苦しみは、人生に必須のことというよりは、
”世界観”の話なんですよね。
どういう世界観でいるのかという。
世界観が苦しさにフォーカスしているんですよ。
だから選べることであると。