44 通り過ぎる、黒色

今日もまたクロを見た。クロは可愛いな。でも、いつも逃げてしまう。
クロは夜になじむ。自分が暗く感じるようなときでも、大丈夫と感じさせてくれる。
クロは神秘的。宇宙が歩いているみたいだ。
クロたちが健やかで居られますように。

なんだか今日は自分が悪く感じて痛いの。昔からずっとそういう時がある。いけないと感じる時がある。責め立てられているように思う。自分が受けているのか、自分がしているのか、事故のようなものなのか、わからない。こういう日はチクチクしたり、ヒリヒリする。自分がしぼんでいるように思う。もれている穴を見つけて、なおして、フェルトのラップを巻いてみる。
ついでにクロを呼んでみたりする。クロに人間のことは分からない。気持ちのことしか分からない。それでいい。

いつも癒やしてくれてありがとう。
つらいところから救うことが癒やすことではない。
もっともっといいところへ連れていくよ。
ほんとうに素晴らしいところへ。
私たちはいつでもその素晴らしいところにアクセスできるよ。

自分という会社を経営するのは大変なことだね。細胞のひとつひとつが色んな声を持っているんだから。全部が大切だから、全部の声に応えてあげたいけど…。
私たちは強いよ。君たちは強いよ。一個、一個が、宝石の粒だよ。
もっと大事にしてあげたいのにごめんね。
ありがとう。