85 この子の行方

私はね、
ここに居るこの子のことが
自分とは思えないことが
おかしいことだとずっと思ってきたの。
でもね、
この子は相変わらず大事に、
自分ではなくてもいいので、慈しんで、
そうしていたらなんだか楽しいかもしれないし、
おかしいんだと思っていたことは、
本当はこの子の大きさよりもっともっと大きな世界の「予感」だった。
本当は予感なのに、なんだかぞわぞわするといって、わけがわからなくて混乱してしまった。
ちょっとした不気味な予感を追いかけてみたら、素敵な世界に招待されるなんてこともある。肉眼で同じ世界が見えたとしても、まったく別の世界に降り立つのよ。
どのグラスを使ってもいい。苦しくなってもいい、寂しくなってもいい。色んな見え方をするのも面白いから。でも本当はグラスなんてつけないで、空や海や鳥を見るのが一番キレイでしょう、ねえ。花の色はそのままが一番キレイでしょう。

光を見つけたら
すとん、と落としてください
曇りのないようにそのままで
光を送るのがあなたで
落とすのがこの子です
この子が体験したいことは尊重してあげたいけど
あまり余計なことを教える必要はありません
どうか希釈せずきれいに光を使えるように
そういう方向に努力できるように
教えてあげてください
あなたとその子の共同作業
だと思ってみてください
悩んだり苦しくなったりする必要はありません
苦しくなるのは努力しているということには結びつきません
関連がありません
逆に言うと、努力は苦しくないとも言えますよ
暗くなる必要もありません
暗くなってきたときは、あなたがもう少し照らしてみるとよいです
アチアチじゃないようにね
火傷をしてしまうのでね
仲良くやってみるといいです
それが神さまの仕事だと感じませんか?