38 20211106 ブランケット無料貸出、みたいな話

足りていない人を見つけたとき、施したいと思うことは綺麗なことだけれど、
この世界は足りていない人に満ちすぎて、
いつのまに引っ張られ、腕を取られて飲み込まれたり、
今度はあなたが空っぽになってしまう。
そういうことになってしまったときの哀しみは図りきれないよ。
それをわかってください。
外からの力でなんとかならないのは、その受け手が、自分であれ、他人であれ、同じことなんです。
施してあげたいという、その愛を大事にしながらも、
自分がひとつの灯りとなって、間接的に周りを照らすことを考えてみてください。
そのときにどうか、稲妻のような瞬間的で爆発的な光になろうとしないでください。
なぜかというと、その光はあなたの近くの人を焦げさせるし、
瞬間的な光では、文字を読んで学ぶことも、何かを作ったりすることも難しい。
たとえ美しく、迫力があり、遠くの人にもわかるほどの、芸術的な光だとしても、人を育み、生活に寄り添うためや、自己の救済を促すためには、そぐわないからです。
その身体にやわらかく羽毛のような光をまとってみてください。
心が痛いならば心にもやわらかく暖かなものを巻いてみてください。
うまくできないのなら求めてみてください。たずねてみてください。いつでも用意されていますから。