3 波動が波動に勝つ。

たとえば
満タンの墨汁に
一滴の水を垂らしても何も変わらないが
満タンの澄んだ水に墨汁を垂らすと
あっという間に濁っていく
とか

静寂な場所ではこの上なく美しい
囁くような美声でも
ガヤガヤした場所では何もきこえない。

そんな風に…

静かで美しく、
穏やかに整った波動は
荒れた波動に負けるのか?


たとえば
とても気性の荒い人と
毎日会わねばならない、
暴力的な波動の場所に
ずっといなければならない、

静寂は、砂嵐のような波動に
すぐに傷つけられ
負けるものなのか?

聖なるものが俗世に干渉されるばかりで、
俗世は聖なるものにまったく干渉されないのか?

なぜ、そのような世界観で放っておくのか?

侵食されるばかりだと思うのをやめなさい、
干渉されるばかりだと思うのをやめなさい、
これはお互い様なのだ、そうでしょう。

整った波動は荒れた波動に干渉する。
聖なる光はすさんだ闇に干渉する。
あなたが傷つけられるように感じるのと同じように、確かに干渉している。

だから
気を確かにして。
整えることをやめないで。
きれいにいようと思うことをあきらめないで。


柔らかいものは、
がさがさした痛いものに
負けるばかりか?

本当に?

そんなことはないよ。
柔らかいものは、すべてを包むから。
傷つけられることもないよ。
それは治るから。

その一滴は、爆撃のように広がるよ。
そう思ってね。

もう流されてしまおうと
諦めないでね。