結局のところ無責任な人ばかりでしょう。優しいようでいて、かまってくれるようでいて、親身になってくれるようでいて、話を聞いてくれるようでいて。救ってくれるようでいて。いくら愛してくれても。あなたに対してはね。
当たり前なんです。きみ以外の誰も、きみに責任がないからね。それは究極の自由意志、究極の気まぐれ、究極の可能性が、ひとりひとりに許されたからね。
これが悲しいことでもあるのは、いまさら言うまでもない。
わたしはあなたをどうにもできないと思う。
あなたはわたしをどうにもできないと思う。
でもね。
結構、どうにかできたり、どうにかされることもある。100%にはならなくても。
伝わらないってことを信じるより、意外と伝わるってことを信じたいの。
そういうところが性質みたい。
ずっと水に流れているのは気持ちがいいけど、
泳いでみても楽しいかもね。
