そのヒメは、燭台を持って、降りていった。 真っ暗く、光のない岩場だった。 ヒメはひとりで下った。ずっとずっと奥地まで、深く深く下った。 どのくらい深いところまで来たか、分からなくなったころ、底にあたった。 光はもう、はるか断崖絶壁の、上の方に…
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